プレゼント

チルチルミチルの青い鳥、それは本当の奇跡の証。

健一さんのギターは。

 タハラさんの、それと違って、武士の刀のようでした。気休めのように持ち、ときおりつま弾く。割とその価値観はめずらしいのですが、歌の素敵さとも関連性はなさそうで。それにしても、ギター弾きながら、歌うのって難しそうですね。そんでもないと気恥ずかしいと、健一のお兄ちゃんは、言っていた、記憶が、あります。

 健一さん同士の、対談というのも、ありました。前述のミスチルタハラさん、と。黒沢健一さんは、弟の黒沢秀樹さんと、友達の木下裕晴さんと、L⇔Rというユニットを組んでいた、立派な、ボーカリストでした。ミスチルのボーカリスト桜井和寿は、大層素晴らしい、作詞作曲で知られる、最高のコンポーザーです。けれども、黒沢健一も、同じぐらい、素晴らしい、最高のコンポーザーでした。

 彼、黒沢健一は、多分ベースもご達者な方だったんじゃないか、と、しばらく聞いていて、最近、気づきました。横で、ベースを弾いてくれていた、木下さんへの喜びが、何故か凄くいい感じで、それが凄くいいセンテンスなのでした。