母が逝って5年。
4月10日が、命日です。
明日が、75回目の、誕生日。
本の虫だったなあ、と、
背の小さい、コケティッシュで、
キュートだった、彼女を、思い出します。
男っぽい格好が好きだった。
ジュグナイル、というのは、
幻想小説、というものです。
面白い作品、あたしの若い頃にも、
たくさん、ありまして。
かつ、母は、自分の読み用にも、と、
せっせ、せっせと、
本を買って、家族で持ち回りで、
読んでいたなあ、と、
なつかしいことを、思い出しました。
「ロードス島戦記」とかですね。
今も、主人公パーンと、相方のディートリットの、
大冒険を、思い出せます。
あたしも、正直、ジュグナイルを、
今も書かせていただいていますが。
うん、なつかしいなあ、と、
子供の頃、考えついた、素敵なキャラクターたちを、
リピートさせて、今の時代に、
登場させて、いただいています。
ぜひ、ツールバーから、
「My from fantasy*」
読んでみてください。
角川スニーカー文庫が、好きだったな。
母は、繰り返しですが、
背の低い、ひとでした。
で、山椒のように、ピリリと辛く、
そこも、とても、気に入っていました。
そうですね、彼女は、
いつも、本の中のヒロインより、
穏やかで、目立たないのですが、
稀代の大冒険をしていました。
いつも、あなた、うちの母さんですね、が、
黙っていてくれた、
もう、本当に、あなたの、
掌の上のような、あたしの青春時代を、
思い出せます。
というよりは、基本テンションかも、しれません。
そんな重大なことは、
それでもやっぱり、教えて早く欲しかったな、と。
ちょっとは、恨みつらみを書いておきます(笑)。
嬉しいんだけどね。気配りが。
でも、まあ、あたしとあなたの仲だからね。
大親友でもあった、優しいことに、
定評がすごくあった、彼女を、思い出します。
親の轍の後を、
子供は歩くのだと。
そんなこと、ちょっと思いますね。
うん、要領よくなるというか。
でも、まあ、どちらがどちらというのは、
あたし、負けたくないね(笑)。
明日は、誕生日。
かすみ草が好きな、
割とじょうぶで、元気なひとだったなあ、と、
思い出します。
もう5年。いないのはだいじょうぶなんだけど、
もうそんなに時間が流れたんだ、と、
思うと、やっぱりちょっとショックだね。
いい母でした。
お父さんも、そう思っていただろう、と、
思います。
父の命日は、建国記念の日。
平成の最後まで、居なかった、
そんな大好きな父に、
もうじき、元号が変わるね、と、
ちょっと、もしくは、もっと、
本当に、言いたかったな、と、思います。
母の笑顔は、ちょっとコケティッシュで。
あたしの、楽園は、そこにもあったと。
書いておきます。
コスモスも好きだったね。
明日も頑張ろうな、あたし。
父と母だと、あたしは、正直、
父のほうが、好きだけどさ(笑)。
でも、母を慕う気持ち、
いつまでも、絶えることなく、
嘆くことなく、生きていこう、と、
思います。
あたしんちは、晩婚の両親だったので、
標準より、ちょっと早く、
どっちも逝くんだなあ、と、
内心、小さい頃から、
知ってはいました。
父、39歳。母、33歳。
あたしが生まれた時の、
両親の年齢です。
そりゃ、早いんだろうな、と、
よく、恐怖とともに、思いました。
けれども、父は、79歳まで生きた。
40歳まで、傍にいてくれた。
70歳で、逝った母は、
36歳のあたしを、どう思ったでしょうね。
そうだね、なんか涙出てきたよ。