お楽しみだ。
さあ、今週はザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』が、26日の金曜日に、世界中で再販売されます。いろいろな特典がついた仕様とか、1枚の通常盤まで、たくさん出ますが、楽しく待って、楽しく聞きましょうね。
私とビートルズ、というと、なかなかいろいろ思います。若い頃ね、あんまり聞いたことがなくて、今は大概聞いたことはあるんですよ(笑)、でもその頃はあんまり聞いたことがなくて、人にご指摘されまして。ちゃんと聞きなさい、と。で、聞いた経緯がそうで。
褒められたことでないですね(笑)。でも、私、今年40歳になります、としては、結構オトナになったんだ、私も、そう思いながらうるうるするぐらい、よく枝葉のわかる私になりました。ビートルズもね。というのは。
ジョンとポールとリンゴとジョージの大冒険が、どんなものだったのか。あのプロデューサー、ジョージ・マーティンがどんだけクレバーなひとなのか。最近よく解るようになりました。それは、ジョージがしたかった、夢を叶える大冒険だったのです。いつどこで座礁し(笑)、あのイエローサブマリンが止まったのか、私は段々、見当がつくようになってきたのでした。
聞いていると、ジョンとポールが、悲しくも声を震わせて歌った、曲たちの美しさと、もっとすばらしいイメージだった、この曲たちの、今、この瞬間のよろこびが、伝わってきます。しつこい、とか、うるさい、とか、無縁のビートルズでしたね。そんなの、違ったんですね。ねちっこく迫ってくるボーカリズムに、感動ひとしおの、春の終わりの世界になることでしょう。えへへ、お楽しみにねー。
そんでも、健ちゃん聞きたかっただろうな。悲しいです。時代が代わり、ひとが移ろっても、変わらない思いを、願いを。素晴らしい曲たちは、本当に色褪せることを知らない。黒沢さん、あなたの曲もそうですね。きっと、誰もがそう知ってくださることでしょう。