障害者殺傷事件に関しても、書かせていただきます。
検察は、死刑を求刑したそうです。
他人が勝手に奪っていい命など、
ひとつも存在していないと。
亡くなられた、19歳の少女の、
お母様は、述べられたそうですね。
まったくそうです。
あたしは、この事の重みが、わかるように思います。
可愛い娘さんでしたね。
娘盛りに、殺されてしまった、
もう亡いお嬢様が、切なくて、
しかたありません。
あたしも、結構、障害とは何か、という、
知識を、意外と持ち合わせています。
自閉症とは。お母様、あなたの、認識は、
間違いなく、正しく、誤っていないです。
あなたにとってだけでなく、彼女は、
あたしの目から見ても、美しく、チャーミングで、
障害とは、ある個性であったであろう、と、
思います。そんな19歳やそこらで、
娘盛りに奪われた、これ以上の悲しみを、
味わさせられる、人間もそんなにいないと、知っています。
もちろん、お母様も。こんな悲しみは、
世界にありますが、それほど多く発生するものではなく。
二度とあってほしくない、と、システムを度外視して、
あたしは、書かせても、もらいます。
本当に、可愛いお嬢さんでしたね。
目が切れ長で、なんか少女の頃のあたしを、
ちょっと思いました(嘘じゃないですよ)。
自閉症児だって、大きな美しい人に、
もっと、大きな成人に、なられたと思います。
わかっていただけていると存じます。
悲しみを、いつも、抱いて、けれども、
お母様、娘さんの生きた記憶、その、
ディテールを、いつまでも、この世で、
覚えて、おいてあげてほしいのです。
あなたは、彼女の、美帆さんの生き字引です。
覚えておいてあげてください。
生涯、いつまでも覚えています(あたしも)。
あたしは、決して、死刑制度に反対はしていないです。
それは、知的な重度障害者が、たとえ、
あまり、重視されるべき、存在ではなかったとしても。
そのぬくもりを、奪われる、それが、
決意であり、結幕であるとは、思わないからです。