人は、巡り逢える生きものです、
あの夏、
沖縄で、
あたしは、
たくさんの素晴らしいひととの、
出逢いを、果たしました。
あれから、
自分が、
積もり積もった、災難を、超えて、
ただ、ひとりの、
頭のいい人間だと、
思えるようになり。
チャーミングな、あたしに、
だんだんとなっていきました。
ギターを弾く、桜井和寿が、
弦を切らし、手を広げ、
代表曲「終わりなき旅」を、
歌いあげました。
その日、あたしは、
かけがえのない、ひとと出逢いました。
あれから、旅が好きになりました。
大抵、ひとりで、
理想のため、夢を描かないように、
歩くようにしていました。
コバルトブルーの、涙の海で、
振り返ったら、そこに伝説が待っていました。
ためらわず、踏み出した、
自分の日々。
たくさんのものが、流転しました。
けれども、あたしは、
本当に、ついている、だけの、女です。
今年の、母の誕生日は、
あたし、ひとりでは、なさそうです。
また、言ってあげたい、おめでとう、
が、あります。
笑顔の母を、泣き顔の母を、
あの日の、スコールを、
そうして、かけがえのない、父を、
思いました。
今日は、あのひとの、亡くなった直後。
なのに、60回目の、誕生日。
誕生日までに、逝きたい。
そんなこと、あったら嫌ですが。
いなせな、彼は、おじいさんに、
なりたくなかったかもな、と、
ふ、と、おもいました。
青の好きなひとでした。
赤いちゃんちゃんこ、嫌だったでしょうか。
そんな、ハイカラで、ハレンチな、
彼が、いないことが、さみしいです。
けれども、とにかく、誕生日おめでとうと。
そうして、いなくても、
あたたかみを感じるのだと。
さらには、
最後ですが、
あなたらしくて、とても好きだと。
書いておきます。
今年の母の誕生日には、
何をどうして、愛を捧げましょう。
大好きな母、当たり前ですが、
あの日、父の命日になった、
あたしの大親友の誕生日です、
その、今から5年前の、あの日、
末期ガンになった、母と、
待ち合わせて、最期の会話を、
楽しんだ日ですね。
その日、母に、
大好きだという、気持ちを捧げ、
かつ、生まれ変われたら、
姉になってほしいのだ、と、
訴えられ、あんまりにも感激したので、
お受けしました。
あれから5年。
いつもの通りに、
人生が帰結しようと、しています。